
2011年3月の福島第一原発事故によって、あらためて私たちは人知の闇の深さをつきつけられることとなった。事故によって露呈した原発の問題性をあらためて見つめ、被ばくがもたらす悲しみ・痛みが映し出す人間と国家のありかたを問い直す一冊。

【目次】
・「プロローグ/どこに立つのか」藤井学昭(編集委員)
・「福島で今、起こっていることは、日本社会の縮図である」
中下大樹(真宗大谷派祐光寺衆徒)
・「原発事故は今も終わらない」武藤類子(福島原発告訴団団長)
・「人々に被ばくを強要する「国際放射線防護委員会」(ICRP)の被ばく基準―フクシマ原発事故の被ばくを考える―」
振津かつみ(医師・チェルノブイリヒバクシャ救援関西)
・「インタビュー/原子力政策と住民のいのち」
村上達也(茨城県東海村元村長・「脱原発をめざす首長会議」世話人)
・「インタビュー/なぜ、原発再稼働の動きは止まらないのか」
河野太郎(「原発ゼロの会」共同代表)
・「座談/原発震災から問われ続けること」(編集委員)
・「犠牲を求める社会に念仏者として生きん」長田浩昭(編集委員)