聞思の人シリーズ
「聞思の人」シリーズは、教学研究所の機関誌『教化研究』所載の曽我量深師・金子大榮師・安田理深師・蓬茨祖運師の講演録及び執筆原稿の中から特に大切なものを抜粋して編纂するもので、それぞれ上下2巻、全8巻を順次刊行しています。この新装発刊は、編纂を手がけた教学研究所の熱意によるもので、その思いは「刊行の願い」に記されています。その一節に「いま、私たちはそのような先師の教えをもう一度丁寧に読み返し、その行間に聞こえる声に耳をそば立て、その響きを聞思すべき絶好の時にきているのではないでしょうか」とあります。そこには私たちが見失いかけているものとの出遇いがあるのではないでしょうか。あらためて先達の言葉に聞いていきたいと思います。「聞思の人」第8巻目(最終巻)である本書『安田理深集(下)』は様々な講題で語られる中で「浄土」や「回向」を明らかにしています。「仏教に一番大事なのは言葉に感動することなのではないかね」と、私たちに仏教を学ぶ姿勢について熱く問いかけています。ぜひ御味読ください。