真宗文庫
時代や国が変わろうと、どれだけ文明が発展してもなくならない人間の問題、孤独や無気力、漠然とした不安…。はたしていかなる時代社会にあっても私たちの真の依りどころとなり、生きる力となるものは何なのでしょうか。本書は、真宗門徒にとってもっとも親しまれるおつとめであり、浄土真宗の精髄(エッセンス)が凝縮された親鸞聖人の偈(うた)「正信偈」を、近現代の真宗教学界を牽引した6名の碩学がひもとく一冊です。
目次 釈尊出世の本懐(寺川俊昭)/信心の利益(大河内了悟)/本願念仏の伝統(廣瀬杲)/信心の境地(一楽典次)/問いの深さ(宮城顗)/人類解放の道(両瀬正雄)/[付録]「正信念仏偈」全文(意訳:金子大榮) ※本書は、絶版となっていた1981年初版発刊の『真宗入門 『正信偈』のこころ』を再編集し文庫化したものです。