本願念仏の布教に尽力する親鸞聖人を眼前に見て育ち、その入滅まで世話をした娘、覚信尼。その生涯と人物像、そして彼女が現在の東本願寺(真宗本廟)の起源である大谷廟堂(聖人の御墓所)を建立するまでの経緯を学ぶ入門書。本廟創立750年を迎える今、真宗本廟を根本道場とし、親鸞聖人の教えを脈々と受け伝えてきた真宗門徒の原点を、一人の女性に見出す一冊です。
目次 Ⅰ 関東時代の覚信尼/Ⅱ 京都時代の覚信尼/Ⅲ 覚信尼と廟堂建立/結びにかえて/(その他)コラム、覚信尼文書〔意訳〕、略年譜