浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の生涯を表した初の伝記は、『親鸞伝絵』という絵巻物です。 これは、親鸞の曾孫にあたる本願寺第三代・覚如上人が制作したもので、親鸞の生涯の主要な出来事20場面が、文章と絵で交互に表されています。 本書は、絵巻物『親鸞伝絵』に従って本文と絵を順番どおり交互に掲載しております。特に絵においては、『親鸞伝絵』に造詣の深い沙加戸弘大谷大学名誉教授による詳細な説明・解説を1場面ずつに掲載し、さらに本文には沙加戸氏による親しみやすい試訳(現代語訳)を付けています。 覚如上人が、親鸞聖人が説いた本願念仏の教えを後世に伝えるため、渾身の思いで制作された『親鸞伝絵』に込められた願いを味わう1冊。 『親鸞伝絵』に初めてふれる方に最適な入門書で、報恩講のお参りに必携です。
◆目次 はじめに-御絵伝とは 御絵伝(四幅)の構成 『御伝鈔』本文・試訳 『御絵伝』各絵の説明・解説 親鸞聖人略年表 親鸞聖人の足跡地図 おわりに-如来大悲の恩徳・師主知識の恩徳